2012年6月4日月曜日


サプリメントって

【サプリメントの見解 】

 よく聞いたり目にするものに,このサプリメントはこんな病気に効く,免疫力を高めるのはこれだ,はたまた,癌が治るなどと,医学では考えられないようなキャッチフレーズが出まわっています.2005年7月に根拠のない過大広告で病気に対するサプリメントは違法な行為として処罰されることになりました.熊本の○◯会社で販売されていたアガリスクは癌が治ると広告していたために,医学的根拠無しということで役員は逮捕されました.10月6日の新聞記事では「癌に対してアガリスクで治る」とした本は嘘であったため,出版社の編集部と会社社長ら6名が逮捕,さらに,それを支持した大学教授にも警察の手が入りました.結局はアガリスクのβグルカンは癌には無効であったということです.それどころか,2006年の2月14日の 新聞には大手○◯会社アガリスク製品について厚労省でラット毒性試験をおこなった結果,このメーカの製品に限って発ガン作用を促進すると報告され,販売中止しました.それまで信じて飲み続けた人はどうなるのでしょうか?

 他にも沢山このようなフレーズで販売していたサプリメント会社は,この2004年には過大広告や虚偽キャッチフレーズをインターネットからも消しています.
  でも,薬剤などがあまり効果がなく,体質だからとサジを投げられ,途方に暮れている人にはこのようなキャッチフレーズや根拠のない話題に「もしかしたら効くのではないだろうか」と気になることでもあります.


 サプリメントはその効果について信頼のおける臨床試験で効果の比較検討がおこなわれていないものがほとんどで,「効きますか」という質問に明確に答えられる科学的根拠がないものが多いのが現状です.私の会社はきちんとした研究実績に乗っ取っているといわれる製品も確固たる論文がなく,応用しただけ,もしくは,論文一人歩き(どこにもない論文を誰かが引用したかのようにして書き,その論文がいろいろに索引されるのですが,その根拠はどこにもないこと) のようなものがほとんどです.
 権威ある科学誌サイエンスでは抗酸化剤は ビタミンC が,唯一実証データーがあるとされています(〜2004年).
さらに,2005年8月19日,販売されている健康食品の効果を農林水産省で今後5年間調査するとの報道がありました.有効成分の結果が楽しみですね.

 体調改善には腸内細菌の種類,サプリメントによる不足した栄養素の補給,ストレスの発散によりある程度おこなえますが,体質改善はDNAの関与が大きく,人それぞれ SNPs という遺伝子情報の配列が異なりますのでので,あの人が効いたから,私も効くというようなことはありません.体質のほとんどは DNA から作りだされる人それぞれの蛋白に起因し,生後,いろいろな食物を食べたり,いろいろなものに接することで,獲得免疫ができあがります.
 夢のような話しは根拠が必要ですが,サプリメントの研究はあまりおこなわれていません.この「サプリメントって?」をご覧になられて,考えてみてはいかがでしょうか.

サプリメント(栄養補助食品)のきっかけ

 サプリメントは1975年に「アメリカ人の不健康の源は食生活の中の栄養不足にある」という報告書がマクガバン上院議員から提出された事に端を発します.このレポートは医師,科学者,生化学者の協力を得て,過去の臨床データ,医療報告,栄養学的分析をしたものでした.
 広く普及したのは1994年にアメリカで栄養補助食品健康教育法(DSHEA)が成立し,食品の医薬品の中間的存在である,サプリメント(栄養補助食品)が定義されています.(日本は医薬品と食品のみ)これが基でアメリカではビタミン剤や栄養補助食品市場が急速に耳にするようになりました.10年程前にはロイヤルゼリー,2年程前はマキシモソルーション,2004年は肌が少し若返ると言われ� �いたコエンザエムQ10がベストセラーでした.日本でもノニジュース,カテキン茶,フラボン茶,アガリスクなどが流行りました.


なぜ,サプリメント(栄養補助食品)に頼るのでしょう

 健康の基本は食生活と運動です.一般的な日本人の食生活では3大栄養素(炭水化物,脂質,タンパク質)は充分で,きちんと食事をとっている方でも多くの人が不足しているのがビタミン,ミネラル,繊維質といわれています.サプリメントはこれらの不足しがちな成分を補うことから始まりました. 
 しかし,サプリメントで病気が治ると過信し過ぎて,一人歩きしているのも事実です.
 あるサプリメント会社の説明には
 「私は好き嫌いもなく,生野菜も毎日食べてるし・・・でも,ビタミンCの必要量はの王者ブロッコリーでも4房 /日 分です.繊維質の場合はキャベツ3.3kg・・と,気の遠くなるような量ですね.これが現代の野菜の実力なんですね.ビックリ!わたしはそんな食生活にはたえられません! 人間はただ栄養を補給すればいいというわけではありませんし,なるべく自分の好みにあった食事をしたいですよね.ですから,なるべくバランスのとれた食事を基本にし,サプリメントはその食事で不足してしまう栄養素を補う目的で摂るのがいいでしょう.」と記していました.果たして全てが本当のことでしょうか.長生きしている人が毎日キャベツ3個も食べてきたのでしょうか ?
 次には 自分にあったサプリメントは?と見出しがあり,ほとんどの方は基本はビタミン,ミネラルがバランスよく配合された物を選びましょう.そのほかは,各個人の症状にあわせて,メーカーの説明に従って選びます.アメリカのメーカーの物で良品はきちんと症状を明示して効果がうたってあります. しかし,アメリカのメーカーでも粗悪品はありますから注意してください.・・具体的な選ぶ際の注意はサプリメント選び実用編をご覧下さい」・・と商品選びです.長生きしている人が毎日キャベツ3個の代わりにサプリメントを飲み続けてきたのでしょうか ? 日本ではサプリメントが認知されて,まだ5〜10年位なのですが・・?

 自分が元気な時は笑いですむことも,いざ病気がちになると飛びつきたくなるフレーズです.

 サプリメントのラベルに標準摂取量として,1日1カプセルとか3カプセルとか記載してあることがありますが, 有効成分量になおすとこれも各社まちまちです.有効成分がその製品にどれだけ含まれており,どれだけ摂取しないといけないのかを知る必要があります.
 例えばビタミン類は水溶性と油性があります.ビタミンAの薬品やサプリメントは体内に蓄積され,摂取し過ぎると疲労感や吐き気,睡眠障害,食欲不振,皮膚の荒れを引き起こしてきます.カルシウムは腸からの吸収量がありますので,Mg やビタミンDを一緒に供給すると吸収率は上がりますが,必要以上の供給は排出されます.

ストレスの緩和にサプリメントはあまり有効とはいえません

ストレスの定義

 ストレスという概念を医学で初めて用いたのが,カナダの生理学者ハンス・セリエ博士で,日本ではストレッサーにあたる原因に関してもストレスといわれることが多いのですが,本来はストレッサーに影響されて起こる生体反応のことをさし,外部からの刺激(ストレッサー)を受けて、生体に起こる反応を「ストレス」といいます。

 ストレスは受け手によって異なります.言い換えますと,ストレスは人それぞれに感じ方が異なるので,一概には捉え方が異なります.例えば,勉学は記憶能力,理解力,展開能力寝学習反復ですので,ある人には深刻な問題でも,別の人には何でもないことがあります.楽しみと捉える人もいるでしょう.運動についても運動能力や動体視力が高ければそれほどストレスにはならないでしょう.しかし,感情や感覚については脳内物質や経験学習が関与しますので大きく異なります.また,人生において受け手の心身の状態によって大きく変わりますので,心身が元気で健康なら,一時,落ち込んでもでも元に戻りますが,不調だと小さなストレスでもダメージが大きくなってしまうのです.心の病気の場合になると,受け取りか たが大きく違います.
 心の病気は脳内物質の正常な量,シナプスの受け渡しと戻しといわれていますので,そうなる前に睡眠をたっぷりととり,脳内物質を整えてください.脳内物質を作るのはDNAです.

 ストレスは学校,職業上の人間関係など,心理的・社会的な要因を指すことが多く,過労もストレスです.さらに,季節・天候や環境の変化,騒音や悪臭,病気などの自分では避けようのない要因も,ストレスとなります.つまり生きている以上,ストレス・ゼロという状況はありえませんし,現代においてその人にかかるある程度のストレスが励みとなり,人間形成や仕事能力を増していきますので,適度なストレスは必要です.体調調整にサプリメントを使うのはいいとしても,過度のストレスと感じること,過労などは心と体に問題を生じますので,サプリメントだけでは解決しません.まず,以下の 6 つのストレス対策をおこなってください.

ストレス対策の6つの基本

1) 不要なストレスはかわす             仕事を抱え込んだり,トラブルになりそうな人間関係に首を突っ込んだりして,心が疲れていませんか? あなたには負担が重すぎる事柄やあなたが関わらなくてもよさそうなものからは"避ける"決意も必要です.
2) たまったストレスは発散する  気をつけていても,知らずしらずのうちにストレスはたまってしまいますから,早めに発散していきましょう.発散方法は,十人十色,ケース・バイ・ケースです.そのときどきで,決めていけばいいのです.
 でも,好きなことばかりしていても,逃げていることと同じで,なんの進歩もありませんので,思考パターンを見直しましょう.
3) 思考パターンを見直す
「自分はいつも失敗する」「自分だけがいつも損している」などと,ストレスを感じやすい思考パターンをしていませんか? このようなマエナス思考は心が疲れていることが原因です.できごとについて,いやな気持ちが起きたときの状況や,そのとき浮かんだ考え,あとで考え直したときの考えの3つを具体的に書き出して,記入して,まとめてみましょう.
4) 早寝・早起きで生活にリズムを  生活のリズムが乱れるとストレスに弱くなる傾向があります.セロトニン等の感情をコントロールする脳内物質は寝ている時につくられますので,特に,夜更かしが続いて睡眠不足になっている人は要警戒です.ろくなことは考えませんし,考えもちがツタ方向に行きがちです.夜は12時までには就寝し,十分に睡眠をとりましょう.
5) 朝食を必ずとる  ストレスがたまると,朝が弱くなることが多いのです.特に抑うつ等は朝起きるのがきつい状態になります.また,朝食をとる気がなくなったら,注意! 前夜から長時間エネルギーを補給していないわけですから,朝食は1日の食事のなかでももっとも重要です.朝食を余裕をもって食べられるように早起きしましょう.
6) 疲れを感じたら、ゆっくり休む  疲れはそれ自体でも大きなストレスです.しかも,疲れがたまるとさらにストレスを呼び込んでしまいます.疲れが軽いうちには看過しがちですが,無理は禁物です.心身を休ませる機会を意識的につくっていきましょう.


脳内物質をつくるサプリメント ?  ・・ストレスの軽減になるのだろうか ?

 脳内物質は約110種類あるといわれていますが,その研究はほとんどされていないのが現実です.

脳内物質の種類

脳内物質と感情や行動

脳内物質をつくること

2012年6月3日日曜日


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2012年6月1日金曜日


10代 男性 (サッカークラブ)

サッカーの練習時にジグザグにドリブルをしていた時に踵に違和感を感じたそうです
その翌日から、歩行時に、地面を蹴るときに、右側のかかとに痛みが出るようになりました。

痛みの部位は右側の踵骨の外側と内側に訴えます。